【環境構築】MacでLaTeX2019が使えるようになるまで

LaTeX
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概要

この記事では、専門用語等全く知らない方も、見よう見まねで環境ができあがるように意識して説明します。
最終的にできあがる環境は、MacTeX(GUIなし) + TexStudio環境になります。

使用するツールやインストールするものについて

Homebrewについて

Homebrewは、Macのパッケージ管理ソフトウェアのことです。誤解を恐れずに簡単に言うと、プログラミングなどをする人が、何らかの理由で使用したいパッケージ(アイテム?ソフトウェア?)がある時にそのダウンロードやインストールを簡単に行うためのものです。
今回の記事では、肝心なMacTeXのインストールを、このHomebrewを使用して行います。

Homebrew
The missing package manager for macOS (or Linux).

MacTeXについて

MacでLaTeXを使うために、MacTeXというディストリビューションを利用します。要は、TeXを使うための標準的なファイル一式をまとめたものです。 公式ページや、ミラーサイトからパッケージをダウンロードしてインストールした場合は、TeXShopやTeX Live Utilityという名前のアプリケーションも同時にインストールされます。しかし、基本的にこのようなアプリケーションは使用しないため、この記事では、これらアプリケーションがインストールされないように環境構築を行います。

MacTeX - TeX Users Group

Texstudioについて

LaTeXで文書を作る際に私がおすすめする統合環境です。基本的に、文書を書くためのエディタは何を使っても良いのですが、LaTeXでは書いたものをコンパイルしてpdfを生成しなければなりません。その作業は少し面倒なので、この統合環境ですべて自動でやってもらう作戦です。

TeXstudio

環境構築

今後の説明で、「ターミナル」という単語が出てくる場合、下図のアイコンのようなアプリケーションを起動してください。
また、コマンドを説明する際、$ brew -vというように$記号から始まる文字列で記載しますが、皆さんは$記号以降を入力してください。

事前準備

Homebrewの導入

まず、ターミナルで

$ brew -v

と入力し実行してみてください。その際、以下のような文字列が表示された場合は、Homebrewは導入済みなので、次の項目へ進んでください。

Homebrew 2.1.4
Homebrew/homebrew-core (git revision 5e6e; last commit 2019-05-27)
Homebrew/homebrew-cask (git revision f2315e; last commit 2019-05-28)

もし、

bash: brew: command not found

等のような場合は、Homebrewをインストールしなければなりません。Homebrewのインストールは以下コマンドをそのまま実行してください。

/usr/bin/ruby -e "$(curl -fsSL https://raw.githubusercontent.com/Homebrew/install/master/install)"

Homebrewの更新

Homebrewが入っていた方も今入れた方も、まずはアップデートを行います。ターミナルで

$ brew update
$ brew upgrade

を実行してください。その際、以下のような文字列が表示される場合は、Homebrewがインストールされていないので、一つ上の項目に戻ってインストールしてください。

bash: brew: command not found

MacTeXのインストール

パッケージのインストール

ターミナルで

$ brew cask install mactex-no-gui

を実行してください。途中でパスワードが求められるので、普段Macにログインする際に入力するパスワードを入力してください。この際、基本的に画面上にパスワードが表示されませんが、裏できちんと入力されているので自分を信じて打ち切ってください。
環境によりますが、15分〜45分程度かかります。インストールが終了したら、ターミナル上にいつも通り$記号が表示され、コマンド入力待ち状態になります。

MacTeXのパッケージアップデート

ターミナルで

$ sudo tlmgr update --self --all

を実行してください。パスワードが求められるので、先ほど同様です。環境によりますが、10分〜120分程度かかります。アップデートが終了したら、ターミナル上にいつも通り$記号が表示され、コマンド入力待ち状態になります。

MacTeXの用紙サイズをA4に設定

ターミナルで

$ sudo tlmgr paper a4

を実行してください。パスワードが求められるので、先ほど同様です。この作業は基本的にすぐ終了します。

Texstudioのインストール

パッケージのインストール

ターミナルで

$ brew cask install texstudio

を実行してください。環境によりますが、1分〜10分程度かかります。

初期設定

まず、下記アイコンのようなアプリケーションを起動して、環境設定画面を開いてください。
そして、以下設定項目を画像通りに変更してください。

ビルド
  • ビルド&表示 
    • DVI->PDFチェーン
  • 規定のコンパイラ 
    • LaTeX
エディタ
  • インラインチェック 
    • チェック外す
コマンド

コピペ用に表を下に用意してあります。

項目
LaTeX“/Library/TeX/texbin/uplatex” -synctex=1 -interaction=nonstopmode %.tex
PdfLaTeX“/Library/TeX/texbin/pdflatex” -synctex=1 -interaction=nonstopmode %.tex
XeLaTeX“/Library/TeX/texbin/xelatex” -synctex=1 -interaction=nonstopmode %.tex
LuaLaTeX“/Library/TeX/texbin/lualatex” -synctex=1 -interaction=nonstopmode %.tex
外部PDFビューア“/Applications/Skim.app/Contents/SharedSupport/displayline” @ “?am.pdf” “?c:am.tex”
DviPsruby -e “cmd=’/Library/TeX/texbin/dvips -Ppdf -z -f ‘+0x22.chr+’?am.dvi’+0x22.chr+’ ‘+0x7c.chr+’ ‘+’convbkmk -u’+’ ‘+0x3e.chr+’ ‘+0x22.chr+’?am.ps’+0x22.chr;system(cmd)”
DviPng“/Library/TeX/texbin/dvipng” -T tight -D 120 %.dvi
Ps2Pdf“/usr/local/bin/ps2pdf” %.ps
DviPdf“/Library/TeX/texbin/dvipdfmx” %.dvi
BibTeX“/Library/TeX/texbin/upbibtex” %
BibTex 8ビット“/Library/TeX/texbin/bibtex8” %
Biber“/Library/TeX/texbin/biber” –bblencoding=utf8 -u -U –output_safechars %
Makeindex“/Library/TeX/texbin/upmendex” %.idx
Texindy“/Library/TeX/texbin/texindy” %.idx
Makeglossarymakeglossaries %
Metapost“/Library/TeX/texbin/upmpost” -interaction=nonstopmode %
Asymptote“/Library/TeX/texbin/asy” %.asy
Ghostscript“/usr/local/bin/gs”
Latexmk“/Library/TeX/texbin/latexmk” -e “$latex=q/uplatex %%O -synctex=1 -interaction=nonstopmode %%S/” -e “$bibtex=q/upbibtex %%O %%B/” -e “$biber=q/biber %%O –bblencoding=utf8 -u -U –output_safechars %%B/” -e “$makeindex=q/upmendex %%O -o %%D %%S/” -e “$dvipdf=q/dvipdfmx %%O -o %%D %%S/” -norc -gg -pdfdvi -silent %
SVNsvn
SVNADMINsvnadmin
詳細なエディタ設定

この項目は、左下の「高度なオプションの表示」にチェックを入れる必要があります。

  • 行番号を表示 
    • すべての行番号
  • 最適なディスプレイオプションの自動選択 
    • チェック外す
  • 描画モード 
    • Qt

こんなときは

ヒラギノフォントを埋め込みたい

ターミナルで、

$ sudo tlmgr update --self --all
$ sudo tlmgr repository add http://contrib.texlive.info/current tlcontrib
$ sudo tlmgr pinning add tlcontrib '*'
$ sudo tlmgr install japanese-otf-nonfree japanese-otf-uptex-nonfree ptex-fontmaps-macos cjk-gs-integrate-macos
$ sudo cjk-gs-integrate --link-texmf --cleanup
$ sudo cjk-gs-integrate-macos --link-texmf
$ sudo mktexlsr

を実行した後、
macOS Mojave / macOS High Sierra の場合は

$ sudo kanji-config-updmap-sys --jis2004 hiragino-highsierra-pron

macOS Sierra / OS X El Capitan の場合は

$ sudo kanji-config-updmap-sys --jis2004 hiragino-elcapitan-pron

を実行します。

texstudioの組み込みビューアで日本語が表示されない場合

まず、ターミナルで

$ strings -a /Applications/texstudio.app/Contents/Frameworks/libpoppler.??.dylib | grep poppler

を実行してください。すると、以下のような文字列が表示される(基本的には数字部分が環境によって異なる)はずです。

/usr/local/Cellar/poppler/0.74.0-texworks/share/poppler/ColorProfiles/
/usr/local/Cellar/poppler/0.74.0-texworks/share/poppler
%Produced by poppler pdftops version: {0:s} (http://poppler.freedesktop.org)

この例の、中央の/usr/local/Cellar/poppler/0.74.0-texworks/share/popplerを今後使いますのでコピーしておいてください。今後、<path>と書いてある部分は、このコピペした文字列を当てはめてください。
では、ターミナルで以下の作業を進めてください。

$ cd ~
$ curl -kO https://poppler.freedesktop.org/poppler-data-0.4.9.tar.gz
$ tar xvf poppler-data-0.4.9.tar.gz
$ sudo mkdir -p <path>
$ sudo cp -pR ~/poppler-data-0.4.9/* <path>

これで、Texstudioの組み込みビューアで日本語も表示されるようになります。

最後に

どうでしたでしょうか。きちんと導入できましたか?
もし、わかりにくかった点や困った点などありましたら、お気軽にコメント、またはTwitterの方でご質問ください。この記事は、これからも修正などを加え継続して参りますので、どうぞよろしくお願いいたします。

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