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Minecraft統合版サーバーの建て方からアップデートまで徹底解説

2020-05-01

みなさんこんにちは、つるおです。
今回はMinecraft統合版のサーバーを建てる方法を説明します。
最近では仮想専用サーバーを借りる際、ワンクリックでMinecraft統合版のサーバーが建てられるようなサービスが多いです。しかし、その後の設定やアップデート、そのほか運用保守を説明していない記事も多く見かけました。
そこでこの記事では、建てた後の設定やアップデート等、保守運用しやすいように、サーバーを借りてユーザーを作るところなど、0から説明していきます。

ConoHaに限らず、既にLinuxサーバーを持っている・レンタルしている方も参考になるはずです。
管理者でログインして一般ユーザーを作成する部分から読み進めてください。

今回登場するサーバーやMinecraftについて

ConoHaとは

Minecraftサーバーを建てるときや、そのほかサーバーを開発して運用するときなどに使用する仮想専用サーバーを貸しているサービスです。仮想専用サーバーはConoHa以外にも色々な企業から提供されていますが、私が個人的に好きという理由で選びました。色々調べていると、安心感やリソースの安定と言った面で評判がとても高いです。

料金プランは下表の通りです。Minecraft統合版のサーバー運用には、メモリ1GBプラン以上が理想的ですが、まずは512MBプランで初めて見ても良いと思います。

メモリ容量 512MB 1GB 2GB 4GB
CPUコア数 1-Core 2-Core 3-Core 4-Core
SSD容量 30GB 100GB 100GB 100GB
月額 620円 880円 1,680円 3,280円

Minecraft統合版とは

昔のMinecraftは本家がPC版(今のJava版)に、Windows10版、スマホ版、3DS版など色々ありましたよね。しかし、最近スマートフォンの性能が非常に良くなったこともあり、スマートフォンとパソコンで同じようなゲーム内容にしても重くならなくなってきました。そこで、昔のWindows10版とスマホ版(Pocket Edition)、Xbox版などを1つの統合版とし、今のMinecraft統合版があります。ちなみにですが、統合版の開発言語はC++です。

 

このMinecraft統合版で統一されたプラットフォームは以下の通りです。

  • Windows10搭載端末
  • iOS / iPadOS搭載端末
  • Android搭載端末
  • Xbox
  • PlayStation 4
  • Nintendo Switch

この記事で紹介するサーバーの建て方では以下プラットフォームと一緒にマルチプレイできません。これは仕様のためで、マルチプレイするためにはMinecraft公式のサーバーRealmsに契約する必要があります。

  • Xbox
  • PlayStation 4
  • Nintendo Switch

サーバーを建てよう

ConoHaサーバーのレンタル

まずはConoHaの仮想専用サーバーをレンタルします。

step
1
会員登録をする

ConoHaの登録をしないと話が進みません。下記リンクから会員登録と支払い方法の設定を行ってください。

step
2
ログインをする

下図のように進めて会員登録する際に入力したメールアドレスとパスワードでログインしてください。

step
3
サーバーを追加する

下図のように進めてサーバーを追加してください。

サーバーの事前準備

サーバーがレンタルできたことで、すぐにMinecraft統合版のサーバーを建てたい気持ちはとてもよく分かりますが、その前に事前準備をしましょう。

今後、英語だらけの黒い画面を沢山いじりますが、何も怖くありません。
記事の通りに進めてください!

step
1
サーバーの管理画面に入る

下図のように先ほど借りたサーバーの名前をクリックするとサーバーの管理画面に入ります。

step
2
再起動をしてサーバーに入る

下図のように「再起動」ボタンをクリックし、その後「はい」をクリック、しばらく待って「コンソール」をクリックします。

step
3
管理者でログインする

黒い画面を操作する大半は、実際の写真ではなく文字で説明します。

下図のような画面でlogin:の後に「root」と入力しエンターキーを押します。
その後Password:の後にレンタルする際に入力したrootパスワードを入力しエンターキーを押してください。

注意ポイント

この際入力したパスワードは画面上には表示されませんが、裏できちんと入力されています。

成功したら以下のような画面に入ります。

Welcome to Ubuntu 18.04.4 LTS (GNU/Linux 4.15.0-99-generic x86_64)

* Documentation:  https://help.ubuntu.com
* Management:     https://landscape.canonical.com
* Support:        https://ubuntu.com/advantage

  System information as of Fri May  1 14:18:44 JST 2020

  System load:  0.0               Processes:           96
  Usage of /:   5.0% of 98.30GB   Users logged in:
  Memory usage: 14%               IP address for eth0: 118.27.14.142
  Swap usage:   0%

* Ubuntu 20.04 LTS is out, raising the bar on performance, security,
   and optimisation for Intel, AMD, Nvidia, ARM64 and Z15 as well as
   AWS, Azure and Google Cloud.

     https://ubuntu.com/blog/ubuntu-20-04-lts-arrives

25 packages can be updated.
0 updates are security updates.

Last login: Fri May  1 14:17:50 2020
root@118-27-14-142:~#

step
4
新規ユーザーを作成する

黒い画面上では#に続けて入力できるようになっていると思います。この後の説明で例えば「# testと入力してください」と書いてあれば、皆さんは#から後のtestの部分を入力してください。

今皆さんがログインしているユーザーはrootと言ってこのサーバー上の最上位の権限を持っています。このままだと色々とセキュリティ的によろしくないため、一般ユーザーを作成します。
以下コマンドを実行してください。
<好きなユーザー名> には半角英数字で好きな名前を入れてください。

# adduser <好きなユーザー名>

例)# adduser minecraft

次に、Enter new UNIX password:と表示されますので、好きなパスワードを入力してください。
続けてRetype new UNIX password:に同じパスワードを入力してください。

注意ポイント

この際入力したパスワードは画面上には表示されませんが、裏できちんと入力されています。

その後、以下項目が聞かれますので、全てそのままエンターキーを押してください。

Full Name []:
Room Number []:
Work Phone []:
Home Phone []:
Other []:
Is the information correct? [Y/n]

そして、今追加したユーザーに所定の権限を与えます。以下コマンドを実行してください。

# gpasswd -a <先ほど作成したユーザー名> sudo

成功したら以下のようなメッセージが表示されます。

Adding user <指定したユーザー名> to group sudo

step
5
作成した一般ユーザーに切り替える

それでは早速新しいユーザーに切り替えます。
以下コマンドをそのまま実行してください。

# exit

すると、最初のログイン画面に戻ります。
では、login:の後に先ほど作成したユーザー名を入力しエンターキーを押します。
その後Password:の後に先ほど作成したユーザーのパスワードを入力しエンターキーを押してください。

注意ポイント

この際入力したパスワードは画面上には表示されませんが、裏できちんと入力されています。

また黒い画面に入りますが、今度は#ではなく$になっているはずです。

今後は$に続けて入力できるようになっていると思います。この後の説明で例えば「$ testと入力してください」と書いてあれば、皆さんは$から後のtestの部分を入力してください。

これにてMinecraft統合版のサーバーを建てる準備の事前準備が終わりです。笑
まだまだ先は長いですが、頑張っていきましょう!

サーバーの準備

それでは基盤ができたことですし、進めていきましょう!

注意ポイント

今後[sudo] password for <ユーザー名>:と言うようにパスワードが求められた場合、一般ユーザーを作成した際に入力したパスワードを入力してください。
この際入力したパスワードは画面上には表示されませんが、裏できちんと入力されています。

step
1
必要なパッケージのインストール

この後Minecraft統合版サーバーの導入から、運用までの間に必要となる前提ツールを入れていきます。
以下コマンドをそのまま実行してください。

$ sudo apt update

しばらく待ち、$が表示され次のコマンドが入力できるようになったら以下コマンドをそのまま実行してください。

$ sudo apt upgrade -y

しばらく待ち(数分かかります)、$が表示され次のコマンドが入力できるようになったら以下コマンドをそのまま実行してください。

$ sudo apt install unzip  -y

しばらく待ち、$が表示されたら終了です。

step
2
Minecraft統合版サーバーソフトウェアのアドレスを調べる

ではMinecraft公式からサーバーソフトウェアをダウンロードします。
その前にサーバーソフトウェアがおいてあるURIを調べないといけません。

下記サイトに移動して、画像のように進めてください。

step
3
Minecraft統合版サーバーソフトウェアをダウンロード

サーバーの黒い画面に戻り、以下コマンドを実行してください。

$ curl -O <コピーしておいたアドレス>

例)$ curl -O https://minecraft.azureedge.net/bin-linux/bedrock-server-1.14.60.5.zip

しばらく待ち、$が表示されたら終了です。

step
4
Minecraft統合版サーバーソフトウェア(zip)を解凍

以下コマンドをそのまま実行してください。

$ ls

すると、先ほどダウンロードしたzipファイルが表示されます。

lsコマンドは今いるフォルダ(以降ディレクトリ)にあるファイルやディレクトリ一覧を表示します。

すると、先ほどダウンロードしたMinecraft統合版のサーバーソフトウェアが表示されるはずです。例えばbedrock-server-1.14.60.5.zipといった感じで。
これでダウンロードの確認ができました。

それでは早速解凍・展開しましょう。

以下コマンドを実行してください。
解凍後のディレクトリ名は任意ですが、僕はバージョン番号を入れることでアップデートの対応をしやすくしています。

$ unzip <先ほど確認したファイル名> -d <解凍後のディレクトリ名>

例)$ unzip bedrock-server-1.14.60.5.zip -d minecraft_server_ver114605

TABキーを押すと自動的に補完されます。unzipと入力後スペースを入れ、TABキーを数回押すと、自動的にファイル名が入力されるので便利です。

unzipコマンドは圧縮ファイルを展開するコマンドです。
今回は、○○○.zipと言うファイルを、□□□というディレクトリの中に展開するような意味合いです。
-dというのはunzipコマンドのオプションで、-dの後に続く名前のディレクトリの中に展開すると言う意味です。

しばらく待ち、$が表示されたら終了です。

続いてlsコマンドを実行してみてください。
今展開したディレクトリが表示されるはずです。

サーバーの起動

お疲れさまでした!
もう少し先はありますが、もうサーバーを起動できるところまで来ました。

step
1
サーバーのあるディレクトリに移動する

以下コマンドを実行してください。

$ cd <先ほど展開したディレクトリ名>

例)$ cd minecraft_server_ver114605

cdコマンドは今いるディレクトリから他のディレクトリに移動するコマンドです。
皆さんがパソコンを使うとき、フォルダをダブルクリックして開いてその先のファイルを開くと思います。
このコマンドは、フォルダをダブルクリックして開く部分に相当します。

移動できたら、今まで$の前に表示されていた~~/<ディレクトリ名>になりましたよね。
そうです、無事移動できました。
ここでlsコマンドを実行すると、Minecraft統合版のサーバーソフトウェアの中身が表示されるはずです。

~というのはホームディレクトリを指します。

step
2
とりえず起動確認してみよう

では早速起動してみましょう。
以下コマンドをそのまま実行してください。

$ LD_LIBRARY_PATH=. ./bedrock_server

すると以下のようなメッセージが表示されると思います。
コレが表示されたら正常にサーバーが動いている証拠です。

NO LOG FILE! - setting up server logging...
[2020-05-01 15:52:22 INFO] Starting Server
[2020-05-01 15:52:22 INFO] Version 1.14.60.5
[2020-05-01 15:52:22 INFO] Session ID 5aa26874-c6c9-4e22-92e3-f3649efaa4d7
[2020-05-01 15:52:22 INFO] Level Name: Bedrock level
[2020-05-01 15:52:22 INFO] Game mode: 0 Survival
[2020-05-01 15:52:22 INFO] Difficulty: 1 EASY
[2020-05-01 15:52:22 INFO] opening worlds/Bedrock level/db
[2020-05-01 15:52:25 INFO] IPv4 supported, port: 19132
[2020-05-01 15:52:25 INFO] IPv6 supported, port: 19133
[2020-05-01 15:52:25 INFO] IPv4 supported, port: 47107
[2020-05-01 15:52:25 INFO] IPv6 supported, port: 44546
[2020-05-01 15:52:26 INFO] Server started.

注意ポイント

まだ大切な手順が残っています。
ここで安心して記事を読み終えないでください!

それでは一旦サーバーを終了しましょう。
Minecraft統合版のサーバーのコマンドで、サーバーを終了するときは以下コマンドをそのまま実行してください。

stop

すると、また$の状態に戻ります。

step
3
サーバーの設定をする

今のままでは誰でもサーバーに入ってこれたり、描画距離が制限されたりと初期設定のままです。
そのため、まずはサーバーの設定ファイルをいじる必要があります。
しかし、設定項目が多いため、別記事にて説明します。
以下記事をご参照ください。

step
4
サーバーが常に動いているようにする

先ほど起動確認をしたと思いますが、あの状態で黒い画面から切断するとサーバーも止まってしまいます。
そのため、黒い画面から切断してもサーバーが裏で動いている状態にしなければなりません。
そこで使用するのが端末多重化ソフトウェアです。
これは僕たち開発者はめちゃめちゃ重宝するソフトウェアで、名前的に難しそうに感じると思いますが、Minecraft統合版のサーバーで使う分には全く難しくありませんのでご安心ください!

まずは以下コマンドをそのまま実行してください。

$ tmux

すると$のコマンド入力画面がいつも通り出ると思いますが、今回は画面下部が緑色になったと思います。
これで現在端末多重化ソフトウェアによって生成された仮想の黒い画面上にいます。
ここでminecraft統合版のサーバーソフトウェアのあるディレクトリにcdコマンドで移動しください。
既に移動してある方はそのままで大丈夫です。

では起動しましょう

$ LD_LIBRARY_PATH=. ./bedrock_server

どうでしょうか。先ほど通り起動しましたか?
この状態で端末多重化ソフトウェアから抜けてみます。

以下のような操作をしてください。

Controlキー + Bキー → Dキー

すると緑色の画面からいつもの黒い画面に戻ったはずです。

では先ほど抜けた仮想ターミナル入ってみましょう。
以下コマンドで再度入る(アタッチする)ことができます。

$ tmux a

これでMinecraft統合版サーバーソフトウェアの先ほどの画面が表示されましたか?
また先ほどのキー操作で抜けてみましょう。

この状態で黒い画面からログアウトしても大丈夫です。

$ exit

tmuxの緑色の画面(仮想ターミナル)を終了する場合は、今動いているソフトウェアを終了して(今回はstopでMinecraft統合版のサーバーソフトウェアを終了)、$表示に戻ってから$ exitコマンドを実行するとtmux仮想ターミナルが終了します。
Controlキー + Bキー → Dキーは、tmuxの仮想ターミナルから抜けるだけであって、tmuxの終了ではありません。
ちなみに、Dキーは「デタッチ」のD、$ tmux aのaは「アタッチ」のaです。笑

サーバーのアップデート

もしMinecraft統合版にアップデートがあった場合、サーバーもアップデートしなければいけません。
しかしご心配なく。超簡単です。

step
1
Minecraft統合版サーバーソフトウェアのアドレスを調べる

下記サイトに移動して、画像のように進めてください。

step
2
Minecraft統合版サーバーソフトウェアをダウンロード

サーバーの黒い画面に戻り、以下コマンドを実行してください。

$ curl -O <コピーしておいたアドレス>

例)$ curl -O https://minecraft.azureedge.net/bin-linux/bedrock-server-1.14.60.5.zip

しばらく待ち、$が表示されたら終了です。

step
3
Minecraft統合版サーバーソフトウェア(zip)を解凍

以下コマンドをそのまま実行してください。

$ ls

すると、先ほどダウンロードしたzipファイルが含まれているはずです。

それでは解凍・展開しましょう。

以下コマンドを実行してください。
解凍後のディレクトリ名は任意ですが、既にあるものと同じものは絶対に入力しないでください。
僕はバージョン番号を入れることでアップデートの対応をしやすくしています。

$ unzip <先ほど確認したファイル名> -d <解凍後のディレクトリ名>

例)$ unzip bedrock-server-1.14.60.5.zip -d minecraft_server_ver114605

TABキーを押すと自動的に補完されます。unzipと入力後スペースを入れ、TABキーを数回押すと、自動的にファイル名が入力されるので便利です。

しばらく待ち、$が表示されたら終了です。

続いてlsコマンドを実行してみてください。
今展開したディレクトリが表示されるはずです。

step
4
各種ファイル・ディレクトリの移行

それでは1つずつ必要なデータを移行しましょう。
以下コマンドを1つずつ実行してください。

$ cd
$ cp <旧バージョンのディレクトリ>/
server.properties <新バージョンのディレクトリ>
$ cp <旧バージョンのディレクトリ>/
permissions.json <新バージョンのディレクトリ>
$ cp <旧バージョンのディレクトリ>/
whitelist.json <新バージョンのディレクトリ>
$ cp -r <旧バージョンのディレクトリ>/worlds <新バージョンのディレクトリ>

step
5
いつも通り起動

コレで移行は完了しました。
前通り、tmuxを用いて新しいディレクトリに移動して起動してください。

お疲れさまでした!

最後に

みなさん無事サーバー構築はできましたでしょうか。
今後のサーバー保守やサーバーソフトウェアのアップデート・設定等は別記事にて説明をしてまいります。
皆さんのお役に立てるように努力しますので、今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

この記事では見よう見まねでできるように、各コマンドの具体的な説明や、それぞれの行為の意味に力を入れていません。
気になる場合はそれぞれで検索をかけるとリファレンスがネットに転がっていると思います。

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